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【6月】100年企業について

当社は(株)フォーバルという上場企業の子会社ですが、今年、同じ系列の子会社から100年企業が生まれました。

100年前の1923年と言えば関東大震災が起こった年ですね。

あそこから100年間、時代の荒波に揉まれながら今日まで経営を継続したってことは、多分とても大変なご苦労があったと思います。

100年企業の秘訣を知りたくていろいろと調べたところ、この日本には100年企業が3万社以上存在していることが分かりました。これは世界でダントツ1位の数です(2位はアメリカで約2万社)。一番古い会社は金剛組、ここはなんと578年の創業です!聖徳太子の命を受けて百済(くだら)より工匠が招かれたことが始まりだそうです。(やはり“奈良”からスタートしたんですね、うれしい限りです)。酒や味噌などの食品製造、民芸品や工芸品などの製造、建築業、商社など、ちょっと見たところ顔ぶれが多彩すぎて共通項が見えません。果たして100年企業の共通した秘訣ってあるのでしょうか。さらに調べてみました。

100年企業の特徴は、三方よし、家訓がある、ファミリー経営、先義後利、不易流行など、いろいろあるようです。その中でも当社が一番意識しなければならないこと、それは100年企業は「変化に強い」ということ。これは100年企業に限らず長寿企業の特徴とも言えますが、時代に応じて業種業態をどんどん変化させているようです。

例えば「任天堂」、今では世界的なゲーム会社に変化を遂げましたが、その創業は、花札の製造販売でした。ちょっとアンダーグラウンドな大人の遊び(失礼)から、世界中の子供の遊びへの変化です。

また「ブリジストン」、ここは世界的なタイヤメーカーですが、もともとは足袋屋です。移動の手段が歩きから車へ、それに応じて人の足から車の足に軸足を変えたんですね。このように時代やニーズに応じて事業領域をちょっとずつズラしていく、この柔軟な経営発想が素晴らしいですね。

やはり常に企業目線で商品やサービスを提供していくのではなく、市場が求めているニーズに合わせて商品やサービスを変化させているところがコツのようです。

ダーウィンも「生き残るのは変化に対応できる生き物だ」と言っているように、企業は市場やお客様のニーズに合わせて会社を変化させていかなければ生きていけないようです。当社はまだ創業から数えて60年足らず、この先の40年はとてつもなく長い道のり、思わずため息がもれます。しかし先の会社に見習って頑張っていかなければならないと改めて強く思いました。100年のゴールテープを切れる会社にしようと決意した日でした。

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