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【5月】ChatGPTになくて人間にあるもの

世界はここ数カ月、生成AI技術「ChatGPT」の話題で持ち切りです。当社でも試しでちょくちょく使っていますが、確かにこれはとても便利な技術です。文章の作成、要約、翻訳などだけでなく、デザインやイラスト、プログラミングなど、今まで人間が時間をかけてやってきたあらゆる作業を瞬時にやってくれます。人間の仕事がこれからどんどん生成AI技術にとって代わられるのは間違いないでしょうね。

人間による不確かで偏った情報に比べると、はるかに論理的でかつ幅広く漏れのない回答を返してくれるChatGPT、これをなんとか当社の営業活動に活用できないかと考えました。営業を自動でしてくれる仕組み、お客様のお困り事や悩み事などの解決策を回答してくれる仕組みなど。。。当社の営業マンが時間を使ってやっていることをChatGPTが代行してくれれば、その分生産性が上がるのではないかといろいろ考えています。でもなんかChatGPTだけでは成り立たないんです、仕組みが。

 

話は変わりますが、「ロゴス」「エトス」「パトス」の「説得の三原則」というものがあります。古代哲学者のアリストテレスが編み出した、人を説得する三原則です。最初の「ロゴス」とは論理や理屈のことで、論理的に説明できるかということです。ChatGPTは営業マンよりも論理的に説明することができるのでここはAIの勝ちです。次の「エトス」とは信頼のことで、「この人は信頼できる人だ」という前提条件があって初めて、話がスッと入ってきます。これは人とChatGPTで勝ち負けはつきません。なぜなら信頼は積み重ねなので、人でもChatGPTでも正しい情報を提供し続けることで信頼関係は醸成されるからここはイーブンです。最後の「パトス」とは熱意・感情、熱く語って相手を説得することです。ここは人間の勝ちです。人間は感情を持っていますから自分の熱意を相手に伝えることができます。一方ChatGPTには感情がありません。心の奥底から伝えたいという熱意、これが一番人の心を揺り動かすと思うのです。この感情というものは人しか持っていない。だから仕組みを作るならChatGPTと人のベストミックスのサービスを開発しなきゃと感じています。

 

私たち人間は相手の表情、身振り手振り、ジェスチャー、声の強弱など、非言語によるコミュニケーションで物事を判断することが多いです。いくら論理的に正しくても、信頼感がない人の話は聞けない。信頼感があっても、話に熱意がないと心を動かされない。しかし熱意があれば相手の行動は変えられる、そう思うのです。

 

最近人間はAIに取って代わられる時期がいつか来る、のような話が横行しています。でも私は熱意を持つ人間と論理的なChatGPTでこれからも共存していくのではないか、と勝手に思っているのです。

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