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【4月】リスキリング

今回は、リスキリングについてお話しします。

昨今、よく「人生100年時代」という言葉を聞きますね。昔ならばシニア世代に差し掛かったら「定年間近だからそろそろゆっくりしよう」なんていう考えもありましたが、今はまさに少子高齢化の時代、シニア世代でも「まだまだこれから」と思っている方が多いのではないでしょうか。

最近、シニア世代を中心に叫ばれている言葉に“リスキリング”というものがあります。リスキリングとは新しい技術や業務に対応するための学習を通じて、自分自身が持つスキルや知識をアップデートすることを言います。シニア世代がリスキリングすることで自分の市場価値を高めることができ、ひいては転職市場でも有利に働くことになるのです。

当社はリスキリングの一環で、資格取得に対する費用の一部を会社で助成しています。資格の多くは座学であり現場では役に立たないと思われがちですが、私はそうは思いません。人はスキルや知識を身に着けることで自分自身に自信を持ち、その結果が新たなチャレンジ精神につながると思うのです。確かに年齢を重ねると記憶力は低下しますし、すべての学習が仕事に関係あるものばかりではないため学習の効果にも疑問を持つときもあります。しかし大切なのはそれらに自分の時間を費やして努力した、その行為自体だと思うのです。近年は人も会社の資本と考える「人的資本経営」が重視されています。工場や生産設備に投資して生産性を高めるのと同じように、人への投資を通してその価値を最大限に引き延ばし、ひいては生産性向上につなげる、という考えです。当社でもリスキリングに投資するだけではなく、その結果どれだけ生産性が上がったか、これからは投資対効果のビフォーアフターを数値化していこうと思っています。

ただし当社は中小企業、教育費用も多くは使えない懐事情です。そこでなにかいい制度がないか調べたところ、厚労省の「リスキリング支援助成金」という制度を発見しました。これは事業に関連する新しい知識や訓練の一部を国が助成してくれる制度です。そこで今年になって早速申請手続きを行いました。今ではこの助成を使って社員のリスキリングを実施しています。申請は意外と簡単です、皆さんもチャレンジしてみたらいかがでしょうか。

戦国最強の武将に武田信玄がいます。彼は生涯において72戦したそうですが、そのうち負けたのはたった3回だったそうです。その強さの秘訣は、戦略や戦術もさることながら、その一番は武勇に長けた武田軍そのものだったそうです。「人は城、人は石垣、人は堀」という有名な言葉があります。武田信玄がいかに人に投資をしていたかが分かりますよね。

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